大きないびきをかく女性がいました。いびきは鼻から喉まで気道が狭くなって空気抵抗が大きくなり、気道粘膜が振動して生じる音です。この女性は当宿に来て3日目の夜から静かになりました。
CPAPを使っている無呼吸症候群の男性は1カ月弱の滞在でしたが、退所する時には器械を装着しない方が良く眠れるようになっていました。
しばらく屋内にいた後外に出て息を吸うと、空気がそれまでより肺の奥に入るのを感じることがあります。
勤務していた病院で、血中酸素飽和度を測る器械を自分に装着して病室を回ったことがあります。通常99の数値が、ある病室では97になりました。ケミカル臭の強い病室でした。場所によって息の吸い込みや血中酸素飽和度が変わる自身の体験、宿の利用者さんの変化から、空調によって呼吸抑制が起こったり、抑制が外れたりすることがわかります。
当宿ではオーガニックかつ食物アレルギー除去の食事を提供しているので、呼吸器の炎症も緩和されて鼻炎が良くなる方もいらっしゃいます。
スギ花粉の時期でしたが、長く滞在中の30代女性は「今年は花粉症がラク」とおっしゃっていました。その方は小麦を含めた20品目の食物アレルギーを除去していましたが、ある日小麦を食べてみたら花粉症がひどくなり、再び小麦を食べないようにしたところ花粉症は改善したそうです。粘膜も皮膚同様食べ物で構成されています。アレルゲンを食べると皮膚は弱くなって外的要因に反応しやすくなるので赤くなったり、痒くなります。同じようなことが粘膜にも起きるのではないかと思います。ですからアレルゲンを食せば、気道粘膜が弱体化して花粉に反応しやすくなり、アレルゲンを食べなければ粘膜のバリア機能が働いて花粉に反応しない。
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