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過敏性腸症候群

体に合っていない物を食べるから体が拒絶して下痢や腹痛になる、私はそう考えています。体が拒絶するものとは食品添加物や残留農薬などの化学物質、食物アレルギー、不耐症です。例えば乳糖不耐症(乳糖を分解する酵素が欠如する)は日本人の7割程度いるという調査結果がいくつかあります。

30代女性は当宿に来てしばらく経った時「生まれて初めて形のある便が出ました」と言いました。

過敏性腸炎で薬を飲んでいた30代男性は宿に来て数日後には薬を止めていました。

便秘も厄介な問題で、便秘が続くと、デトックスが滞るので問題は徐々に大きくなります。

毎食後3種類ずつ便秘薬を処方されていた70歳の男性は、当宿で生活を始めても便秘薬をゼロにはできず、遅延型食物アレルギー検査をして頂いてアレルギー除去食を開始。退所する時には薬なしで便が出るようになりました。

これらの経験があるので腹部症状の方にはアレルギー検査を勧めています。しかし受診してもアレルギーを検査する医師はほとんどいなくて「過敏性腸炎」と診断して薬を処方するだけ、ということを高校の保健室に勤めていた時、検査を勧めた数人の生徒を通して知りました。その一人は受診後も相変わらず腹痛で保健室に来ましたのでお腹を温めることで対応しました。お腹を温めると痛みが軽減して授業に戻れることもありました。